
こんばんは。
女性の未来の働き方を創造する
永金です。
女性なら誰しもが「自分のブランドを持つ」ことに憧れを抱いたことがあると思います。
実際、1990年代には15兆円を超えていた国内アパレル市場は現在10兆円を割り込んでいる状況にもかかわらず、
新たに立ち上がったアパレルブランドは増えているようです。昔は個人でブランドを立ち上げようとすると、数百枚以上の大ロットでの発注でないと工場に受け入れてもらえず、1枚あたりの単価が高騰するなど個人でブランドを立ち上げるハードルはとても高かったです。なかなか個人のデザイナーにとっては厳しい世界でした。
しかしテクノロジーが発達した現在、オンラインで情報発信することもでき、ECサイトでお店を構える事もできるので
初期費用が圧倒的に下がりました。
さらに、最近ではインスタグラマーと呼ばれる人々がアパレル経験のない状態から自らアパレルブランドを立ち上げ、注目を集めているケースが増えてきましたよね。
そこで今日は、自分でアパレルブランドをやってみたいと思っている人に向けてブランド立ち上げの方法をご紹介します。
目次
未経験でも立ち上げ簡単!洋服ができるまでの流れ、手順とは?
洋服ができるまでの工程を簡単にまとめると下記のようになります。
- ブランドネームを決める
- ロゴ・タグを作る
- どんな洋服を作るか決める
- 原料を調達する
- サンプルを作る
- 本生産依頼をして量産する
- 売る
1つずつ具体的に説明していきますね。
ブランドネームを決める
まずはブランドの名前を付けましょう。意外と難しいブランド名の決定ですが、ブランド名に絶対的な良い悪いはありません。
ブランド名を決める上で抑えておきたいのは以下の1つです。
簡単で読みやすくてわかりやすい事
自分の理念を込めても良いですし、決め方は自由です。上記の1点を意識しながら名前を考えてみましょう。
ロゴ・タグを作る
ブランド名が決まったら、次はロゴ・タグを作ります。
最近ではロゴデザインを自分で簡単に作れるアプリがあるのでおすすめです。
ロゴが決まったら、次はタグを作ります。
ここで確認しておいて頂きたいのが、洋服に必ずつけなければならないタグの種類です。
- 織ネーム:洋服の後ろに付いているブランドのロゴがプリントされたタグのこと
- 下げ札:商品の値段、サイズ、混率などの情報を表示しているもの
- 洗濯ラベル:洗濯方法を表示したラベル
- サイズタグ:サイズ(S,Mなど)を表記したタグ
タグとは、洋服の背襟についているブランドタグや左の脇下に付いている洗濯ネームのことを指します。洗濯ネームに関しては消費者庁で表示方法に決まりがあるので、確認しておきましょう!
タグの作成は業者に頼むことをおすすめします。小ロットからでも60円/枚〜対応してくれるメーカーが増えているので、発注しやすいと思います。
どんな洋服を作るか決める
ここからブランドの命とも言えるどんな洋服を作るかです。トップスだけにするのか、ボトムスやアウター系も作るのかを予算と相談しながら決めて行きましょう。
その際、並行して作ってもらう工場も決めておきましょう。この後紹介する様々なツールを活用して工場を定めておき、作りたいものが実現可能なのかを把握し、工場先と相談する必要があります。
原料を調達する
生地から自分で選定する場合は、アイテムごとにどんな素材、または資材(ボタンやファスナーなど)を使うのかを決める必要があります。
普段自分が愛用している洋服がどんな素材でできているのかを見て参考にするのがおすすめです。工場の人に手配してもらうのか、自ら生地屋さんに行って調達するかの2つの調達方法があります。
サンプルを作る
次に、サンプルを1枚作成しましょう。サンプルは大体1〜2週間で完成します。届いたサンプルを見て仕様を確認し、量産するかどうかを決めます。
本生産依頼をして量産する
サンプルを見てOKだった場合、量産に進みます。納期に付いてはロットによって変わってくるので工場に確認が必要です。
製品を売る
製品が出来上がったら、商品の上代を決めて販売していきます。販売方法についてはまずはネットで販売が簡単です。
BASEやSTORES、メルカリを使って販売しましょう!
未経験者でも立ち上げ可能!ものづくりマッチングサイト「STARted」を使う
さて、洋服の生産工程が分かった次はどのように洋服を作るかの方法をご紹介していきます。
専門知識のある人しか足を踏み入れることのできなかったアパレルのものづくりですが、それを素人でも作ることを可能にした次世代のサービス、それがものづくりマッチングサイトです。
これは個人と縫製工場がつながるマッチングサイトで、代表的なマッチングサイトに「STARted」があります。
ものづくりマッチングサイトとは
オンラインでアパレル生産を実現するサービス。国内外の生産工場や記事メーカー、パタンナーなどをネットワーク化し、作りたいデザインを最適なサプライチェーンで生産する事ができるサイト。
引用:生産可能なアイテム - sitateru
パターンから素材選び、縫製まですべて一貫してお任せする事ができ、小ロット・低価格で企画する事ができます。
なぜ小ロット・低価格で作る事ができるかと言うと、工場の閑散期を狙って依頼をするからです。その為工賃も比較的安価に済ませる事ができます。
STARtedで作る場合の気になる価格・費用は?
生産における価格、費用は下記の通りです。
コース | アイテム | 枚数 | 生産コスト |
標準コース | カットソーやワンピース | 5〜20着 | 10万円から |
プレミアムコース | アウターやジャケット | 5〜20着 | 15万円から |
こだわりコース | 制限なし | 指定できる | 30万円から |
価格はデザインによって変動があります。
コストはやはり安価とは言えませんが、自分がイラストを書いて工場にお願いするだけで洋服が出来上がると思うとお手頃です。
プラス1〜5万円で、ブランドタグの取り付けやボタンやファスナーの取り付け、色違いの追加制作なども可能です。
自分だけのオリジナルブランドロゴを考えて洋服に取り付けると、よりデザインに愛着が湧きます。
STARtedを使って洋服ができるまでの流れ
STARtedを使って洋服を生産する場合の流れをご紹介します。
1.STARtedのWebサイトに登録
2.ブランドコンセプトを考える
3.イラストを作成。アップロードする
4.STARtedがサンプルを作成
5.サンプル確認後、テスト販売を行う
6.テスト販売の結果を見て、量産するかどうかを確認する
このような流れになります。
とてもシンプルで分かりやすいですよね。
サンプルが届いた時と、テスト販売する時はドキドキワクワクでしょう。
しかし、自分で描いたデザインが本当に洋服となって届く瞬間は感動しますし、量産が決定したとなったらとても嬉しいものです。
ものづくりマッチングサイト「stateru(シタテル)」もおすすめ
STARted以外にも、同じ仕組みで「stateru(シタテル)」というマッチングサイトがあります。
こちらもパターンの作成や生地の手配などの生産工程の上流部分、縫製や刺繍・プリントなどの二次加工、ネーム作成や検品までsitateruが対応してくれます。
コストに関しては想定見積もりが公表されていなかった為わかりませんでしたが、ロット数は50枚〜のようです。
実際にsitateruを使ってアパレルブランド「Juemi」を立ち上げ、インスタグラム世代に絶大な人気を誇るTakiguchi Juriさん
もし本格的にアパレルブランドを立ち上げたいと思われているのであれば、まずはものづくりマッチングサイトに登録し相談をしてみると良いかもしれません。
カスタマイズウェア・サービスを使う
学生時代、部活動でオリジナルのTシャツやスウェットをデザインして購入した思い出はありませんか?
それと同じ考え方で、既にあるTシャツなどのアイテムにデザインをカスタマイズする方法になります。
この方法だと1枚からオーダーが可能で、1枚1000円から作成が可能です。小ロット、低単価、ローリスクで始められるので、あまり経費をかけたくない方にオススメです。
この手法を上手に使っている例が「Us samecloth」です。彼氏とお揃いの洋服をコンセプトにシンプルなデザインを提案しています。
このブランドは鳥取県在住の女性の方が立ち上げられたブランドで、販売場所はインスタグラム1本に絞っているそうです。
オリジナルで作るアイテムには、Tシャツ以外にもスウェットやパーカー、ブルゾンやエコバックにまでデザインをプリント、または刺繍を入れる事ができます。
カスタムウェア・サービスは「paintory」
私がオススメするカスタムウェア・サービスは「paintory」です。paintoryのポイントは、自分のブランドロゴを作成する事ができ、さらに自分がカスタマイズした洋服にそのブランドロゴを印字してくれるという点です。
提案されるアイテムもおしゃれなアイテムばかりで、1枚から作成可能です。
実は私もpaintoryを使ってAtlas apparelを立ち上げました!!
やっぱり、自分でデザインして洋服を作り上げるって楽しいです。
今後定期的に新作を入れていこうと思います。
個人と縫製職人が繋がるクラウドソーシングサービス「nutte」を使う
もう一つ新たなツールがあります。それが「nutte」です。
これまで紹介してきた生産方法は、きちんとブランドコンセプトなどを決めた上で自分が描いたデザインを工場に投げていましたが
nutteでは自分が作って欲しいデザインを縫製職人の方に具体的に説明し、生地などの資材も自分で調達しなければなりません。
しかし、その分オリジナルのアイテムを作成する事ができ、生地にこだわりがある人にはオススメのツールです。
nutteとは
作り手と依頼者をつなぐことで透明で信頼できる関係を作り、職人の技術が正当に評価される機会を作っていくために誕生したサービス。自分で選んだ生地を使い、服や小物の製造をオンラインでプロの縫製職人に依頼できるサービス。自分のための特別な1着を作ったり、思い出の服をリメイクしたり、プレゼント用で利用される方が多い。犬用の服や舞台衣装などの依頼も増えている。いままでは出会うことのなかった<着る人>と<作る人>を繋げることでダイレクトな声が反映され、アパレルの新たな可能性と、職人が活躍できる世界を作っている。引用:nutte(ヌッテ)/公式サイト
例えば身長が高く、既製服ではサイズが合わない方はnutteを通して自分サイズの洋服を作ってもらう事ができます。
nutteでは量産よりも1点ものを販売するイメージです。
nutteを使った場合の生産コスト
nutteにかかる平均コストは
- トップス 1枚 7600円〜、複数 3000円〜
- ボトムス 1枚 7600円〜、複数5000円〜
でした。1点ずつオーダーメイドで作ってもらうにもかかわらず、安価に生産が可能なようです。
こだわりの1枚を作りたいという方にはオススメです。
nutteから生まれた新サービス「teshioni」
こちらも個人で10着からブランド立ち上げが可能なサービスです。
いっしょにブランドを立ち上げる『仲間』を理念に、自分の想いをファッションにしたい若者をサポートしたいと言う思いのもとスタートさせたそうです。
このビジネスの仕組みは、粗利益の40%が取り分になります。
その他60%は生産から発送までをになってくださるteshioniさんの取り分です。
リスクはかなり低くスタートできるこのサービス。
ちなみにこのサービスが立ち上がったきっかけにもなったのはfoufouさんの成功があります。
「健康的な消費」と言う考え方に私も共感し、すっかりファンです。
「売上ではなく顧客満足度UPを目指す。」大量生産では出せないファッションデザインはマスにウケなくても一部ファンになる人が必ずいる。販売戦略や発信方法もSNS世代ならではでとても勉強になる。「健康的な消費」はシェアリングエコノミーの時代にもマッチしてる気がする。https://t.co/5KyV3cylmm
— sachika (@sachika072) 2019年2月21日
ワンピースや生産背景にこだわりのある方はぜひチェックしてみてください。
もし、既に自分ブランド立ち上げへの熱い想いがある方は、teshioniのオーディションに挑戦してみては?
個人でもネットを駆使することでアパレルブランドを立ち上げる事ができる時代
SNSの普及で生産背景や販売形態も大幅に変わりました。
インスタグラムでお店を開く事が可能な時代です。
「田舎だからモノが売れない。」そんな時代は終わりを迎えようとしています。
インターネットの世界で商品を売れば、営業時間に制限がないため年中無休・24時間オープンすることが可能です。
そして広報の部分では、インスタグラムを筆頭にSNSツールを使って世界中の人に情報を拡散していけば良いのです。
あなた独自のアパレルブランドを立ち上げるプラットフォームは整っています。まずは一歩踏み出して、自分のブランドを立ち上げるための行動に出てみましょう!
今、個人が自分のアパレルブランドを販売して飛躍している人は多く存在します。
挑戦してみたいのに挑戦しなかったら、その後、無自覚でも味気ない気持ちが残る。それが積もり積もると、生活自体が消極的で空虚になってしまう。
「私も自分のブランドを立ち上げたい」と思ったら、やってみるべきだ。いや、やってみないといけない。
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