こんばんは。

女性の未来の働き方を創造する

永金です。

あなたは企業で働いていて、「転職」が頭をよぎったことはありますか?

  • もっといろんな職種を経験してみたい
  • 今の給料に満足できない
  • 職場環境が合わない

など、様々な理由があると思います。

転職が当たり前の時代。

選択肢はたくさんあるものの、実際にどのようなキャリア形成をしていくべきなのか。

今回はこれからの時代を考えながら女性の働き方について向き合っていきたいと思います。

転職や働き方について考えている方はぜひ今後のキャリアプランの参考にしてください。

20代女性の第二新卒の壁

新入社員の3人に1人は3年以内に離職してしまう現代において、「第二新卒」という採用枠が注目されています。

第二新卒とは?

実は、第二新卒という言葉に法的なものなどハッキリとした定義はありません。一般的には「新卒で入社して3年未満の求職者」を指すことが多いようですが、辞書などで調べてもその解釈はさまざま。

年齢で言えば、4年制大学卒業から考えると25~26歳ぐらいまでになりますが、第二新卒を募集する企業によっても定義が異なるため一概には言えません。マイナビ転職上では、学校を卒業後3年以内の人材を指しています。

しかし多くの解釈に共通するのは、「短期間でも社会に出た経験がある」という点。社会人経験のない、いわゆる「新卒」と、前職での経験を生かすことができる「社会人」との中間として扱われています。

※学校は卒業したが、一度も就職したことがない(社会人経験がない)場合を指す「既卒(既卒者)」という言葉もあります。

【引用】第二新卒って一体何? 実は転職しやすい時期だった!?-マイナビ転職

若者の可能性を潰さないためにも、第二新卒という枠は素晴らしい恩恵ですが、

第二新卒というクッションを利用できることで、新入社員が転職に対して軽率になりがちなのも事実です。

実際に第二新卒で転職を果たした女性は満足のいくキャリアプランを形成できているのでしょうか?

第二新卒として転職する20代女性のその後

第二新卒として転職をした女性たちの働き方について見ていきましょう。

そもそも前職を辞めた理由とその特徴

フリーター・既卒向け就職支援サービスハタラクティブのデータによると、2018年新卒の約6割が「入社を決めた会社に入ったことを後悔している」と回答しています。

後悔している理由は以下の通りです。

  1. 入社前の情報収集が足りなかった
  2. やりたいことが明確にならないまま入社してしまった
  3. 最初に内定が出たという理由で入社してしまった

就活時代、就活モードの自分で会社に挑んだことによって、採用の段階で企業と学生がうまくマッチングできていないように思います。

本当の自分をさらけ出すのではなく会社に受かるための自分を演じたことで、入社後の働き方に大きなギャップを感じたのではないでしょうか。

さらに、就活中に見られる企業の魅力的なPRに促され、輝かしい理想を抱いたまま新卒として入社することも非常にリスクであると考えます。

売り手市場と言えど内定率は低い

人手不足が嘆かれている今、第二新卒として受かる事は簡単だと思いがちです。

しかし第二新卒のハードルは高く、企業側も第二新卒の採用リスクをしっかり考えています。

  • うちでもすぐに辞めるのではないか
  • 働くことへの意欲が欠けてはいないか
  • 社会人としてのモラルは習得しているのか

など、第二新卒に対する懸念材料は新卒と違って多くなります。

実際、第二新卒にも関わらずまた1年で辞めてしまったというケースもあり、企業側も第二新卒の採用に積極的になる要素を失いかけているのが現状です。

ブラック企業に転職する可能性が高い

また、最も最悪なのはブラック企業に転職してしまうケースです。

モラハラやパワハラ、労働環境に問題がある企業は積極的に人材を募集しています。

そこでターゲットとなってしまうのが第二新卒です。

安価に採用できることや、新卒と同じような扱いになるので、欠員しているポジションに配属しやすいというメリットがあることで、ブラック企業と第二新卒の相性が非常に良いのです。

ブラック企業であることを見抜けず転職してしまい、「もう一度、就職活動をしてもうまくいくとは思えない」と自信喪失し、精神的な病を患ってしまう女性も少なくありません。

下のデータからも分かるように、直近3年間で上昇率が最も高かったのは、10~20代

14年までは10%台で推移していますが、17年は27.9%となっています。

第二新卒による給料UPは望めない

第二新卒はポテンシャル採用として採用されることがほとんどのため、給料UPを望むことは難しいです。

給料に満足いかないからという理由で第二新卒として転職しようとしても、なかなか満足のいく条件を提示してくれる企業には出会えないでしょう。

ポテンシャル採用とは?

ポテンシャル採用とは、潜在能力を重視した選考により、今後、大きな成長が期待できる人材を採用することです。 不況時に新卒採用枠を狭めていた企業では、20代の人材不足は深刻な問題になっています。 社員の年齢構成の歪みを解消するため、現在、このポテンシャル採用を導入し、20代の人材を積極採用を実施する企業が増えています。【引用】「ポテンシャル採用」とは? - 『日本の人事部』

20代女性が転職して正社員のままであることのリスク

第二新卒の現状を見て、どう感じましたでしょうか。

「第二新卒枠があるからいいや」と安易な気持ちで退職しても、次に出会う会社が適職であるとは限りません。

それでもやはり、安定した収入を求めて組織に入って正社員として働くことが今の日本社会では一般的な考え方ですよね。

私も「新卒」はブランドだと思っていましたし、いろんな会社を訪れて企業研究ができる絶好のチャンスだと思い込んでいました。

しかしその頃の自分が重要視していたのは、その会社で働く自分のイメージであって、自分の生き方や在り方ではありませんでした。

就職して実感したのは、精神的自由の無さ

月〜金まで同じ場所に拘束され、本当に自分がこの生活に満足できるのだろうか?と常に自問自答していました。

さらに、就職して目の当たりにしたのは、マミートラックを選ばざるを得ない女性達でした。

マミートラックとは?

マミー‐トラック(mommy track)
キャリアウーマンとして生きるよりも、母親として生きる道を選ぶ女性の生き方。【引用】マミートラックとは - コトバンク

マミートラックを選ぶ女性たち

厚生労働省のデータによると、実は女性の方が男性よりも離職率が高いというデータがあります。

その理由は女性のライフイベントによる退職です。

約6割の女性が出産を機に退職しているのです。

退職したその先にあるキャリアはマミートラック

出産前までバリバリ頑張って作り出してきた実績や職場からの信頼は、ライフイベントによって簡単に崩壊されるのです。

日本のフェミニズムを牽引してきた上野千鶴子さんは、日本女性の出産後の働き方の悲劇について、このように語っています。

彼女たちを不良債権にしたのは会社の責任ですよ。ワーキングマザーを残業も責任も少ない職場に配置する「配慮」をしてくれちゃったのだから。

「配慮」とは「差別」と裏腹。母親になったアナタをこれからは二流の労働者として扱うよと、いわば「戦力外通知」して、母親労働者というゲットーに囲い込んだ。しかも、こうしたマミーズトラックの塩漬け状態から抜け出すパスは、母親労働者には用意されていない。

誰だって、10年塩漬けにされれば腐るわよ。そして、そのうち塩漬けされた女の間で、「すっぱい葡萄」現象が起きるの。あのイソップ童話に出てきた、いくらジャンプしても葡萄が取れないキツネと同じ。「この葡萄は甘くない。酸っぱいに違いない」と思い込もうとする。【引用】上野千鶴子先生、働く女は幸せですか?

女性の育児休暇や時短制度の取り入れがいまだに「不利益」と捉えられている日本企業において、

20代女性はそもそも管理職を目指していなかったり、一般職や事務として定時で帰宅できる安定した働き方を望んでいる女性が増えているのも事実です。

「自分事」を優先すると自分のキャリアを犠牲にしなければならない時代は、そろそろ終わりにしなければならないのではないでしょうか。

20代女性のキャリアプランにおいて考えるべき事2つ

人口減少やテクノロジーの進化など、社会は激変期を迎えています。

女性も労働環境に悩むのではなく、これからの時代に合わせた自分オリジナルのキャリアプランを作って行って欲しいと思います。

以下からは、今後のキャリアプランにおいて大事なポイントを紹介していきます。

TO BEを明確にしておこう

TO BE とは、「自分がどう在りたいか」を明確にする事です。

よく、TO DOリストが有名ですが、自分がやるべきタスク管理をリストアップするように、自分がどのような働き方を望んでいるかをリストアップするのです。

そうすることによって自分が本質的に望んでいる働き方について理解を深めることができ、その働き方を叶えるためにはどうすべきかを逆算することができます。

感情だけで次のキャリアを決定しない

女性に多い、感情で物事を決定してしまうケース。

自分のキャリアプランにおいて感情で動いてしまうのは非常にリスクです。

  • なぜこの職場にいきたいのか
  • この職場に行けば自分のキャリアプランに沿った道を歩めるのか
  • 企業研究やその業界に詳しい人に相談をしてみたか

焦らず冷静になって自分の今後の働き方と向き合いましょう。

じっくり研究し、考えていくと全く違った道が見えてくるかもしれません。

転職や正社員でないフリーランスという女性に適した働き方

キャリアプランを考える上でほとんどの人が転職という選択肢しか選ばない傾向があります。

しかし、個の力の可能性がますます高まってきた近年では会社員に止まらない働き方を実現している女性が増えているのです。

ランサーズ株式会社によると、日本のフリーランス人口は2018年時点で1,119万人にも登り、経済規模は20兆円を越えているそうです。

フリーランスの働き方は以下の通り4つに大別されます。

  • 副業系すきまワーカー
  • 複業系パラレルワーカー
  • 自由業系フリーワーカー
  • 自営業系オーナー

 

会社員をしながら別の活動をするパラレルキャリアを体現されている人など、最近では自分のやりたいこと、好きなことを仕事にしている人が脚光を浴びています。

他にも、リモートワークで自宅で子育てをしながら働いている女性や、

ビュッフェキャリアで本業とは別に自分で会社を立ち上げて影響力を誇っている女性。

ワークアズトラベリングで都会と地方、または海外を行き来するデュアルライフをされている女性など、働き方の選択肢は無数に存在するのです。

こういった働き方が目立ってきた理由は、個の力が活かせる時代になったからです。

そして実際に時間や場所、そしてマミートラックに縛られない自由な働き方を叶えた人たちの満足度として、

「自分の能力がいかせている」と「ワークライフバランスが良くなった」

という回答が多く出ています。

彼女たちは子育ても仕事も諦めず、会社への遠慮も気にする必要のない環境にシフトすることができたのです。

それは、1つの会社で働くという概念を外し、自分オリジナルのキャリアを構築し行動に移した結果です。

企業に頼らず自分のスキルや才能を磨くことで、それをビジネスにできる時代です。

「第二新卒」や「正社員」に固執するのではなく、一度自分で発信力を身に付け何か生み出してみるという選択肢を選ぶ事も良いかもしれません。

もし失敗したとしても、いくらでも解決策は見つかります。

働き方を自由にするのは自分次第

堀江貴文さんが近畿大学の卒業式で語ったスピーチに、以下のような言葉があります。

未来のことなんか考えることには意味がない。そして、過去を悔やんでる暇はみなさんにはないはずだ。なぜなら、これから、グローバル化で競争激化して、そして、未来には僕は楽しいことしかないと思います。それは、どうやったら楽しくできるか。それは今を一生懸命生きることです。なぜ私が、いろんなことにチャレンジをして、そして、いろんな失敗をしながら、そしてたくさんの人に裏切られながらも、こうやって楽しく生きられてるかっていうのは、今を生きてるからです。【引用】堀江貴文さんの近畿大卒業式スピーチ

どんな職種が適しているのかではなく、どんな生き方がしたいのか。

それが本来のキャリアプランです。

私も入社2年で会社員を辞め、フリーランスとしてAtlasの運営をはじめました。

最初は不安でしたし、本当にフリーランスとして生きていけるのか不安でした。

今も、必死に自分のキャリアプランを構築するために邁進している途中です。

しかし、全く苦ではありません。むしろ楽しんで生きています。

それは、堀江さんが言うように今を一生懸命生きているからだと思います。

これまでの固定されたありきたりのキャリアプランを参考にせず、自分で作り上げたオリジナルのキャリアプランのレールを歩んでいきましょう!

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