
こんにちは。
女性の未来の働き方を創造する
永金(@sachika072)です。
あなたは「働き方改革」について考えたことはありますか?
2016年に提唱され、その実現に向けて動き出している働き方改革ですが、厚生労働省によると大企業は2019年4月1日、中小企業は2020年4月より施行すると言われています。
働き方改革と言っても、いまいち理解できている女性は少ないのではないでしょうか。
私自身、ニュースやSNSで働き方改革というワードは見かけるものの具体的にはどんな政策なのか理解できてない部分がありました。
そこで今回は、働き方改革の基礎を知り、2019年から飛躍するための手段として活かして欲しいと思います!
目次
そもそも働き方改革とは?女性が知っておくべきポイント
そもそも働き方改革とはどのような政策なのでしょうか?
安倍首相は一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジと発言されています。
若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、全ての国民が包摂され活躍できる社会を実現するための手段と言えます。
働く方々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現する働き方改革を総合的に推進するため、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保等のための措置を講じます。
【引用】「働き方改革~一億総活躍社会の実現に向けて」
少子高齢化という社会的課題、若者の自殺や過労死などの労働問題を背景に、今後より健康的に働くために必然的に提唱されました。
働き方改革のポイント2つ
では、主にどんなことを改革してくれる制度なのでしょう。
この内容には大きく2つのポイントがあります。
ここでしっかり理解しておきましょう!
労働時間法制の見直し
これまで「残業」が普通だった日本社会。
定時で帰れないのが当たり前という異常な環境で働くことが現代になってやっと問題視されるようになりました。
残業時間の上限は原則として月45時間・年360時間と決められました。
そしてフレックスタイム制度やリモートワークを導入し、子育てや介護をされている人も働きやすい環境にしようとしています。
また、管理職層の非効率な業務の見直し、意識改革など、会社全体の労働環境の改善を測ります。
雇用形態に関わらない公正な待遇の確保
正社員とパート・派遣で格差が激しかった日本ですが、今後はそのギャップも是正されます。
均衡待遇規定(不合理な待遇差の禁止)、均等待遇規定(差別的取扱いの禁止)がパートや有期雇用、派遣社員の場合でも適応されることになります。
労働者がどのような雇用形態を選択しても「納得」できるようにし、社員と同じ待遇を受ける権利を持つことができます。
これまで派遣社員の方が給料が低かったという自体も免れるようになり、同一労働同一賃金制が加速していくと思われます。
子育てや介護で正社員として働けない女性でも比較的自分のペースで、納得のいく待遇の中で働くことができるでしょう。
ユニークな働き方改革で仕事効率化を実現した企業事例
実際に企業が独自で施策を打ち、社員の労働環境改善に取り組んでいる企業があります。
そんな面白い会社を少しご紹介します。
ZOZOTOWNの「ろくじろう」
ファッションECサイトZOZOTOWNは、朝9時からお昼の3時の6時間で仕事が終われば帰っても良い「ろくじろう」という制度を取り入れています。
これは社長である前澤さんが「人間、集中して仕事ができるのはせいぜい3~4時間ではないか」という考えから誕生した制度です。
この制度を導入したことで社員満足度もUPし、離職率は以前の28%から4%まで低下したようです。
サイボウズの「新・働き方宣言制度」
ソフトウェア開発会社のサイボウズは、これまでの人事制度を廃止し、新たに「新人事制度」を導入しました。
この制度は、自分の働き方を文章に記述するという制度で、記述した内容をチームに宣言することで、社員それぞれの働き方が分かる制度です。
例えば、ある社員が
・10:00~17:00 勤務します
・火曜日は18時まで出勤可能です
・週2日は在宅ワークをします
と公言しておくと他の社員が一目で分かるようになっています。
全社員が同じ就業規則で働くのではなく、それぞれのライフスタイルに合った働き方を実践することで、多様な働き方を実現している時代の先端の人事制度です。
働き方改革はフリーランスにもメリットがある!
働き方改革の内容を見てみると、会社や組織の中で働く人たちを対象になっていると思います。
しかし、今後はフリーランスへの待遇にも政府は力を入れようとしています。
例えばフリーランスは2018年の税制の改正に伴って、基礎控除額が38万円から48万円に引き上げられます。
合計所得金額が2,400万円以下の人が対象となるため、減税となる人が増える見込みです。(青色申告者は電子申告をすることが必要)
さらに、企業がフリーランスに仕事を依頼しやすい環境にも積極的です。
よって、企業と個人が直接契約をしやすい社会になれば、より自由で多種多様な働き方が可能になるでしょう。
女性が自分で働き方改革を実践する方法3つ
さて、ここまで働き方改革の概要のお話をしてきましたが、大事なのは一人一人が意識して働き方を変えていくことです。
改革されるのを待っているだけではなかなか充実した労働環境は作り出せません。
最近ではフリーランスや独立して個人で活動している女性が多いのも事実。
ならば私たちは自ら働き方を改革していかなければなりません。
現状の何を変えたいのか、改善点を見極める
まずは、あなたが今の働き方にどんな課題があるのかをしっかり見極める必要があります。
時間・場所・労働内容・スキルなど、考えるポイントは無数にあります。
最初に自分の今の働き方をどのように改革していきたいかをブラッシュアップしましょう。
課題を解決するのは、よりストレスを制限し、効率的に生産性をUPさせることです。
自分の仕事効率UPを測るためにもぜひ考えて見てください。
「無意味」だと思うことをリストアップする
1日に働ける時間は有限です。
周囲のやり方に合わせ、「無駄」と分かっていながらも何も考えずにやるのはNGです。
「無意味」と思うことは潔く削除しましょう。
無駄な作業を行う時間がなくなるだけであなたの可処分時間がゲットできます。
1日単位で効率性を俯瞰視してみる
会社内だと中長期的な目線で改善しようとしますが、個人の場合は1日単位で効率性を見つめ直すことが可能です。
例えば無駄だと思うことを全て取り除き、どれくらいの仕事効率性がUPしたのかを定量的に見たり、
効率的にしたことで成果にダメージがあったのか比較してみたり。
まずは課題を改善するためのアクションをしてみましょう。そして短期間で改善をし、自分の勝ちパターンを発見しましょう。
2019年からの働き方改革の未来
さて、そんな働き方改革によって今後どのように社会は変化していくのでしょうか。
組織から解放される時代になっていく
ずっと同じ会社で働くと言う考え方以外にも、個人単位で働き方が多様化していくと言われています。
リモートワークが今後もどんどん浸透していき、会社員でありながらも家で仕事ができる世界になっていくでしょう。
他にも、パラレルキャリアやスラッシュキャリアなど、1つの職業だけでなく複数のキャッシュポイントを持って働く人もどんどん増えていきます。
時代の流れにのって、政府の働き方改革も柔軟に進化して欲しいですね。
個人が「選べる」制度になっていく
今後は働き方改革によって「働かされる」のではなく、個人が「選べる」社会になっていきます。
最近では残業の規制が厳しくなりすぎてしまい、「残業時間を削減しろ」「生産性を上げろ!」と命令するだけで何の改善策もなく、働き方改革が名ばかりになってしまっている傾向にあります。
働き方改革によって再び会社のコマになるのではなく、自分の働き方に合うものを選ぶことを意識しましょう。
YouTuber、イクボス、すきまワーク、シニア起業、高収入NPO、地方移住、ネオ職人などなど、既に働き方にもたくさんの呼び方が誕生し、1つの働き方改革の内容では対応できないのも如実に表れています。
国の政策に頼るのではなく、自分がどんな働き方を目指し、その働き方に合った制度をうまく活用していくことが豊かな生き方を実現するポイントです。
働き方改革を実践し、仕事も人生も豊かな女性になろう
いかがでしたか。
働き方改革が施行される2019年はよりこの話題で盛り上がるのではないかと思います。
今後私たちに必要なのは、自らの働き方をカスタマイズしていくこと。
自分が変わらなければ何も変わらないです。
キャリアオーナーシップの精神を身に付け、自分のキャリアを「自分自身の課題」と主体的に捉え、強い情熱と責任感を持って取り組む姿勢を持ちましょう。
より自由に働ける絶好のチャンスです。
一緒に自分らしく生きるレールを作りましょう!