
こんにちは。
女性の未来の働き方を創造する
永金です。
あなたは就職活動を経験したことはありますか?
今会社員として働いている人は必ず通ってきた道だと思います。
そんな就職活動というルールですが、2020年を持って終止符が打たれます。
そこで今回は、これまでの就活ルールと、これからどうなっていくのか?というお話、そして変動していく就職活動の概念の中で私たちはどのように自分のキャリアと向き合っていくべきなのかについてお話していきます。
就活生だけでなく、今働いている社会人の方にとっても有益な情報盛りだくさんなので、ぜひ読み進めてみてください。
目次
就活ルールとは?
そもそも、就活ルールとはどういったものなのでしょうか。
就活ルールとは、経団連が定めているルールで、必ず守らなければならないという訳ではありません。
経団連はこのルールの中で就活のスケジュールを定めており、説明会を3月、面接を6月に解禁して内定は10月という流れで新卒を一括採用する伝統があります。
皆さんもこのスケジュールに沿って就活を進めた人もいれば、6月よりも早めに活動して面接に慣れる練習をした、というような人もいるのではないかと思います。
言い換えると就活ルールを守らない企業も当然多く、ベンチャー企業や外資系企業は特に自分たちのスタイルで採用活動をしていることが多いです。
一括採用の就活ルール。果たしてこれからの時代にチューニングしていくことはできるのでしょうか?
そもそもおかしい日本の就活制度
そもそも、日本の就活制度は日本独自の雇用形態であり、世界から見ると独特なシステムです。
アメリカを見ても、ヨーロッパを見ても、アジアを見てもどこにも日本のような新卒採用という枠は存在しないのです。
では、大学卒業後の人たちはどのようにして就職を果たすのでしょうか?
アメリカで採用の際に一番重要視されるのは即戦力になるかどうかです。
さらに大学時代の成績もしっかり見られます。例えば人気の企業に入るにはGPA3.5以上なければ難しいというようなフィルタリングをかけられます。
さらに学生は長期休暇中にインターンシップを積極的に行い、そこで即戦力となれるスキルと経験を積み上げるのです。
この時点でアメリカの学生がどれだけ圧倒的に勉学に励み、外では即戦力になるための訓練をしているかが分かります。
この経験があることで、社会に飛び出す前に一度その波に揉まれる経験をプレ体験することで、就活時に自分の生き方・キャリアプランに本気で向き合うことができるのだと思います。
日本ではいまだに大学で学んできたことと畑違いの業界に就職することもザラにありますし、入ってからゆっくり育てる文化のせいで海外の学生とは圧倒的に成長スピードにギャップが生まれているでしょう。
大卒→就職というレールにみんなが従っているから自分もという自身の頭で考えて動いていない状態に陥っているのが日本型就活と言えます。
しかし、この就活ルールにも終わりが見えてきているのです。
就活廃止後私たちの就職スタイルはどうなる?
実際に2021年から、就職活動はどのような姿に変貌していくのでしょうか?
経団連は、廃止後の具体的な指針は発表していません。ただ、経団連加盟企業のサービス業 人事部長は次のように語っています。
学生の立場に立っても、自由にインターンシップや企業訪問などに参加できるため、大学での勉強と並行して柔軟に自分のスキル設計ができると期待されています。
親世代の価値観では生き残れない
人生100年時代というワードが注目されるようになり、「人生100年のキャリア設計」を幅広い年代の人たちが意識するようになりましたが、その世代間でギャップが大きく発生しています。
例えばミドルシニア層の人々は、パラレルキャリアの働き方に興味は持つものの、実際に行動に移しているいる人が非常に少ないのが現状です。
一方で20代のミレニアル世代と呼ばれる若い層は、良い意味で会社や組織への依存度が低く、色々なプロジェクトや活動に自ら飛び込んでいます。
「終身雇用」という概念が崩壊しつつある今、「1つの会社で安定的に働く」ことが素晴らしいとされていた時代は終わりました。
いまだに「親の価値観」に縛られている人は、早急にその縛りから解放される勇気を持たなければなりません。
私たちはこの就活ルール廃止を機会に自ら動き、自ら成長し、新しい価値を作っていかなければならないのです。
就活ルール廃止によって今後起こり得ること
キャリアについて向き合う機会に恵まれる
就活ルールがなくなる=企業の採用基準も自由になるということです。
そうなると、企業によっては大学の成績を重要視するアメリカ式の採用制度を取るようになるかもしれませんし、もはや新卒枠も転職枠も関係ないごちゃ混ぜの中から優秀な人材を採用する企業も出てくるかもしれません。
学生からすると、自主的に動かなければ自分の希望する企業に内定をもらう可能性も低くなってしまいます。
学生は自然とインターンに積極的に参加したり、勉学の面でも自分が本当に習得したい分野を必死に学ぶようになるでしょう。
就活ルールがなくなってしまえば、学生の学業に支障が出るのでは?という意見も出ていますが、私の意見は「学業に支障が出る」と言うほど大学生は勉強していないです。
大学は人生最後の夏休みではありません。
大学で過ごす4年間を価値ある、将来の自分の生き方を豊かにするための修行期間と捉え、真剣に向き合って欲しいと思います。
そこで、これから就職活動に挑もうと考えている人、それ以外の社会人の方にもお伝えしたいのは、「キャリアオーナーシップ」という考え方の重要性です。
ここからしっかり見ていきましょう。
キャリアオーナーシップとは?個の力を発揮できる人が強い時代
キャリアオーナーシップとは、その言葉の通り自分のキャリアを“自分自身の課題”と主体的に捉え、強い情熱と責任感を持って取り組む姿勢のことです。
簡単にいうと、自分のキャリアを会社に捧げるのではなく、自分のキャリアは自分がオーナーとなって決めていくという考え方です。
例えば、今の感度が高い大学生の理想の働き方は「パラレルワーカー」や「ノマドワーカー」など、フリーランスのように働く会社員です。
実際そういった人たちは発信力もあり人気を集めていますし、会社に属していなくても自分で何かを生み出すスキルも兼ね備えています。
会社1つだけに集中するのではなく、個人で他のキャリア生成をするためには、キャリアオーナーシップを実践していく必要があります。
香港のキャリア事情
アジアのカオスと呼ばれている香港。
テクノロジーでは最先端を誇り、その競争と熱量も激しい香港の就活事情を少し覗いてみたいと思います。
まず、新卒という概念はありません。採用される時期というのもありません。重要視されるのはアメリカと同じく「即戦力になるかどうか」。
新卒も中途も関係なくスキルや技術さえあれば採用される可能性もUPするのです。
働き方についても、1つの会社でずっと働くという概念はもちろんありません。
むしろ色々な会社で経験を積んでいるにとの方が1人前として相手をしてもらえます。
よって、香港では験値の高い中途の方、キャリアオーナーシップを実践できている人が有利であると言えます。
日本も香港のような採用スタイルに近づいていくのではないでしょうか。
就活ルール廃止による就職の自由化を武器に自分軸でキャリアを築こう
これからの就活の向き合い方のイメージが少しでも湧きましたでしょうか。
キャリアオーナーシップの考え方で重要なのは自分の軸を持つということです。
世の中には論理的におかしなことを言う人や、古い考え方をいまだに保守して現代にマッチしないことを普通に言う大人がいます。
私も就活時代、いろんな企業に足を運びましたが、やはり自分の価値観とは違うな。と違和感を感じたことがあります。
そこでその違和感をすんなり伏せて「そうなんだ」と納得してしまった自分もいました。
自分の意見や軸を簡単に変える必要はありません。自分視点を忘れないようにしてください。
働き方に「こうでなければならない」と言う決まりはありません。無理にリクルートスーツに身を包む必要も今後なくなっていくでしょう。
大卒後、すぐに就職という固定概念も変えていって良いのです。
個の力次第でなんでも発信できる現代。世の中にはフリーランスや個人経営、パラレルワーカーなど、様々な働き方で自分の人生を楽しく生きている人がたくさんいるのです。
その辺りもぜひ考慮に入れながら、キャリアオーナーシップを構築してあなたの生きたい人生をプランニングしていきましょう!