
こんにちは。
女性の未来の働き方を創造する
永金です。
近年、ITの市場が高まっていく中でIT業界を志望する女性も非常に増えています。
昔はIT業界の男女比率は8:2と言われていたものの、徐々に女性の割合も変わりつつあります。
しかし、
- 未経験でのスタートでも大丈夫だろうか?
- 見事に転職を果たせても今後の市場価値は衰退しないだろうか?
など、IT業界への転職に不安を抱いている人も多いと思います。
そこで今日は、IT業界に関心のある女性に向けて、働き方の視点から本当にあなたがIT業界を目指したいのか考えていただき、
自分のキャリアを築いていく参考にして頂けたらと思います。
目次
女性のIT業界への転職とその課題
上のグラフを見て下さい。
経済産業省によると、平成29年度の日本国内の BtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、16.5兆円(前年比 9.1%増)に拡大しています。
また、平成29年の日本国内の BtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は317.2兆円(前年比9.0%増)に拡大しています。
今後も市場規模はどんどん上がっていくと共に、私たちの生活の身近な部分でもIT化を感じるようになるでしょう。
そんな中で女性がIT業界に関心が湧くのも自然なことかもしれません。
女性でIT技術者が現職を選んだ理由としては
- 仕事が面白そうだったから
- 技術やスキルが身につくと思ったから
- 将来性がありそうだったから
となっており、女性がIT業界に対して先進性を感じている事が分かります。
最近ではTechAcademyや、
セブ島プログラミング留学Nexseed、
東大生が教えるプログラミングスクールProgateなど
プログラミングについて安価に学べる環境も充実しており、
誰でも気軽にインターネットやプログラミング学習に飛び込める環境にあります。
女性の志望度意欲はあるものの、就職後の状況はどうなのかというと、
女性のIT業界において離職率の高さは無視できません。
上の図は、情報処理機構のIPAが1066人にアンケートを取った「男女別IT技術者の入社10年目の在職率」です。
これによると、女性の在職率は約26%の企業で0%という結果になっていることが目立ちます。
また在籍率50%以上の企業の割合を合計して比較すると、
男性は約34%に対し、女性は約19%に過ぎません。
また在籍率100%の企業の割合は男性は7.5%に対し女性は5.6%になっています。
女性にとってのライフイベントである妊娠・出産を考えた時、IT業界で技術やスキルを身に付けたとしても復帰は難しい事が分かります。
復帰できたとしても、この離職率を見ると子育てと仕事を両立ができる環境が整っていないようです。
IT業界は変化の激しい業界でもあるので、常に変化に対応できる人材が求められます。
女性がイメージしているIT業界と現実は少しギャップがあるようなので、ここからはそのギャップを埋めていきたいと思います。
IT業界の今後の動向
まず、IT業界の今後はどのようになっていくのでしょうか?
上の図は、IPAによる女性約500人に対するアンケートで「現在の仕事に関する給与面意外の悩みや問題点」についての回答です。
「将来自分がどうなるのか見えない」という回答が1位となっており、
将来のキャリアプランに不安を抱えているようです。
求人サイトを見るとITの技術職の求人だたくさん出てきますが、
現在の技術職の市場価値はバブル状態になってしまっています。
今は食いっぱぐれない仕事として挙げられているエンジニア職も、
数十年後にはAIに代替えされてしまう可能性が高いとされています。
学校教育でも2020年からプログラミングの授業が必修科が決まっており、誰もが出来て当たり前の世の中になっていきます。
そう考えると、今は高収入がもらえるかもしれませんが、今後も収入がUPし続けていくかは分かりません。
ITの技術職を本業にしないほうが良いでしょう。
未経験でもIT業界に転職したい女性へ3つのアドバイス
私の同期や友人で、会社に就職した後目が死んでいる人を何人も見てきました。
一緒に飲みにいくと会社の愚痴が大爆発。
転職や就職は自分たちの価値を高めるために行うもの。
あなたにそのような状態には陥って欲しくないので、
ここで改めて自分がやりたいこと・好きなことにフォーカスを当てて欲しいと思います。
IT業界は今バブル状態
先述しましたが、IT業界は今バブル状態に陥っています。
実際にIT人材の不足が嘆かれており、市場規模は非常に大きいです。
しかし、そこに流されてエンジニアやウェブデザイナーの専門職になってしまうと、
自分の本来望んでいる生き方とすれ違いが生じた際、必ず離職を招いてしまいます。
IT関係の仕事に就いたからと言って、
長い通勤時間+満員電車に毎日乗って、長時間労働を強いられる環境が変わる訳ではありません。
まずは自分の働く優先順位を再度確認しましょう。
現職と並行してITの仕事をしてみるという選択肢も加えてみてはいかがでしょうか。
IT業界の変化は速い
IT業界のトレンドや技術の進化は非常に速いです。
どこかエンジニアの学校で学んだらOKと思っていてはすぐに置いてかれてしまいます。
常に変化に食らいつく気持ちで働く気持ちとモチベーションが必要になります。
マルチに対応できる人が強い
ただ1つの職種のみができる人材はたくさんいます。
しかし、エンジニアもウェブマーケティングもできるマルチ人材は非常に少ないのが現状です。
なので、これからは掛け合わせでクリエイティブなものを生み出せる人が非常に重宝されます。
そのような人材になるには、自分の強みと市場が求めているものに気付ける柔軟な思考力が必要です。
そこでオススメするのは、会社や友達以外のコミュニティに飛び込んでみることです。
人脈を広げるためのマッチングアプリを使うでも良いですし、自分のサードプレイスを見つけようと行動に移すのも良いです。
色んな人とか関わることで、新しい発見に出会えたり、自分の思考の枠が外れるきっかけにもなります。
本業と何かを組み合わせて、マルチに活動できるようになることを目指しましょう。
好きな事で稼ぐ生き方にシフトしよう
アパレル業界のOEM化が進み、1枚のトップスのブランドロゴを外せばどこのブランドか分からなくなってしまうような現象が近年起こっています。
ワイドパンツが流行ればどこも同じようなパンツを出します。
私たちは「ブランド」という付加価値にロイヤリティを持って同じようなワイドパンツでもそのブランドのワイドパンツを「自分の意志で」買っています。
しかし、本当はどのワイドパンツも同じような生地を使っていて、同じレベルの工場で縫製されていて、同じような原価で作られています。
私たちはそのワイドパンツがブランドによって生産背景も品質も「違う」という錯覚を覚えさせられているのです。
こんな時代の中で、私たちの意思決定能力が鈍っていくのも無理はありません。
働き方もそうです。
「どこで働きたいか」となると、
- 大企業に就職したい
- 市場規模が大きい業界
- 福利厚生が良い会社
と、世間の常識や会社に「就職する」ことが前提となっており、
肝心な「自分はどうなのか」が抜けてしまっています。
自分たちがIT業界でシステムを操る時間は全てAIが代わってくれる時代がやってきます。
その時代を先読みして、自由になる時間をどれだけ自分の価値を高めるための時間にすることができるか。
そこに注力すべきではないでしょうか。
「やりたいことがない」のは、意思決定が鈍っている証拠。
これからしっかり自分で意思決定をして、自分の好きなことを本業・副業にしながら、自由に働ける人間になりましょう!