こんにちは。

女性の輝く未来の働き方を提供する

永金です。

 

あなたは、日本で過ごしていて「男女格差」を感じたことはありますか?

身近なところでいうと、居酒屋の飲み放題の価格やクラブの入場料が男女で違うなど価格設定の部分で男女の違いを感じることが多いと思います。

 

社会的な視点で見ると、セクハラや育児、介護問題など女性が抱える様々な問題は未だに見過ごされ、効果的な政策が成されていないのが現状です。

 

そこで今日は、何年経っても縮まらない男女格差を今の時代にフィットした考え方でどんな風に改善させる可能性があるかについて書いていきます。

 

改善は無理?日本の男女格差ランキングは145カ国中の114位。

世界経済フォーラムが毎年発表している「世界男女格差ランキング」で発表された2017年の日本順位はなんと145カ国中の114位。2015年が101位、2016年が111位と、どんどん順位を落としています。

 

100位の中国や108位のインドなどアジア諸国にも追い越され、G7(主要先進国)の中では最下位となってしまいました。

世界男女格差ランキングとは
経済・政治・教育・健康の4ジャンルで男女の平等度合いを指数化したもの。

 

ちなみにTOP3は
1位: アイスランド
2位: ノルウェー
3位: フィンランド

 

とヨーロッパが上位を占めており、他にも印象的だったのは13位ナミビア、19位南アフリカなどアフリカ諸国も軒並みランクインしている点です。

 

このランキングを見てみると男女格差に経済力は関係しないことが分かります。

 

ランキング1位のアイスランドの男女格差是正を実現できた背景を少しお伝えします。

アイスランドの「女性の休暇日」が男女格差にインパクトを与えた

アイスランドでは、女性の政治進出が1915年に認められました。これは日本の女性参政権が認めれた30年も前のことです。

 

1983年までは女性議員の占める割合は2~5%程度で、日本とあまり変わりはなかったそうです。*

この国の男女格差の是正に大きなインパクトを与えたのが1975年に作られた「女性の休暇日(Women's Day Off)」です。毎年10月27日、アイスランドで働く全ての女性が仕事を休みます。

 

学校教員も保育士も、会社の秘書も事務員も全員がこの日会社に行きません。もちろん家事や子育てからもこの日だけは解放されるのです。考えただけでもゾッとしますよね。

 

アイスランドでも男性の奮闘が見られ、学校や託児所、銀行、工場、店は閉めなくてはならず、父親は子どもたちを会社に連れて行く羽目に。

 

その日は、お菓子や色鉛筆を持参する父親たち、興奮気味の子どもたちの姿が職場で見られました。調理が簡単で、子どもが大好きなソーセージはどの店でもソールドアウトになったそうです。

 

この「女性の休暇日」によって、いかに女性が社会に貢献しているか、いかに女性の価値が低く見られているかを世に知らせることができたといいます。

 

その後女性が結婚しても出産しても働き続けられる公的サービスが最も充実していきました。

 

かなり大胆な策ではありますが、人間は失ってから気がつくもの。「当たり前だと思っていたものを失うと、その大切さ・偉大さに気がつきます。」この真理をうまく使った「女性の休暇日」と言えるのではないでしょうか。

 

日本でも「女性の休暇日」を生み出すのは難しいかもしれませんが、企業単位で「女性が休む日」を作ってみるのも良いかもしれません。

 

引用
*1983年の日本の女性議員は衆議院で1.6%、参議院で7.1%

男女平等の社会は男性も生きやすい?

男女格差のない社会になることには、女性だけでなく男性にもメリットをもたらします。

 

例えば政治の舞台に女性がもっと参加すれば、育児や教育・介護について当事者目線で改革することができ「育児や介護は女性が無償でするもの」という固定概念が無くなるかもしれません。

 

セクハラに関しても、男性議員ばかりが討論していても改善はありません。そこに女性議員が参加することで新しい意見が生まれ、これまでの概念の枠が外れるかもしれません。

 

イギリスで2人目の女性首相となったメイ首相は、子育てをしている女性の賃金はどうしても下がってしまうため、無料の託児所に預けられる時間を設けるなどの政策を取りました。

 

こういったアクションが起きたのもメイ首相になってからです。女性がどんどん社会に進出して手を挙げることで社会は好転し、男女関係なく誰もが居心地の良い社会になっていきます。

男女格差を是正させ、女性の台頭を実現させるには?

日本の男女差別が縮まらない原因として「長時間労働」があります。ノー残業が叫ばれている現代でも、なかなか仕事が終わらず家に持ち帰るなどグレーゾーンで働いている人が少なくありません。

 

しかし、子供や家庭を持ちながら働く女性にとってこの労働環境は非常に厳しく、体力的にも精神的にも女性を追い詰めてしまう可能性があります。

 

残業することが評価対象となっている企業もあり、そういった企業には時短で働いている女性へのサポートに対して疑問を感じます。

 

働き方への考えを改めることは簡単なことではありません。しかし、改善させるためにはリーダーや上層部が現場をしっかり理解することだと考えます。

 

無駄な作業を効率化できる方法はないか、現場の人間関係、スタッフ1人1人とのコミュニケーションが取れているか。

 

現場は上層部が動いてくれることを願っています。

家族都合が認められる社会に

日本では労働環境以外にも「付き合い」の多さが問題として挙げられます。

 

特に男性は会社の飲み会は必ず参加しなければならない。そんな雰囲気が今だに払拭できない中、仕事が早く終わっても、ついつい「付き合い」で帰宅が遅くなり、家事や子育てを手伝えない。

 

「付き合いも仕事のうち」という口実を使いながら、家事や子育てへの参加を極力避ける男性も少なくないかもしれません。

 

私の父は仕事が朝早くて会話をする機会が少なかったのですが、代わりに夜は仕事が終わったら母よりも早く家に帰って来ることが多く、よく私の話し相手になってくれていました。当時は何も考えていませんでしたが、父は会社の飲み会などにはあまり参加せず、ちゃんと家に帰って私たちと会話をする機会を作ってくれていたように思います。その時間が今では父親との貴重な思い出となっています。

グローバル企業に「付き合い」文化は無い

グローバル企業では、そういった付き合いが美徳であるという考え方は一切ありません。

 

「今日は子供を迎えに行く日だから」「家で夕飯を作る日だから」などの家族都合で飲み会を断ることが普通であり、そういった理由が認められる環境にあります。

 

男性でも育児や家庭に積極的に参加できる環境を作ることも男女格差の是正には欠かせません。

男性/女性の二元論で対立させて語るのはもはや時代遅れ

これまで男女平等に関するメリットや、女性の台頭について書いてきましたが、これからの社会にはもはや男女二元論という前提で考える必要性はなくなっていくように感じます。

 

男性・女性で考えるのではなく、「1人の人間」として生き方や働き方を考える時代が来ようとしているからです。

 

テレビで大活躍している女装タレントのマツコデラックスさんは、これまでの男女平等について「これまでは男の人の基準に女の人を合わせることが平等だった」「『男がしてることもしていいよ女も』っていう男女平等だった」と男女平等の仕組みを説明。

 

これからは「女の人が男になろうと無理をせずに、男と同じ権利が与えられる世の中にならないと、ほんとの平等じゃない」と力説されています。

才能を活かして社会に参画できる個の時代へ

少子高齢化が進行し、労働人口が減少していく中、今後10年後はほとんどの職業が機械化されていくと言われています。

 

そこで必要無くなるのは会社の都合どおりに動くマネジメントのしやすい人材、すなわち「社畜」の人たちです。

 

日本では既にフリーランスや個人事業主の人口が増え続けており、彼らをサポートする整備も整ってきています。

 

skypeやチャットワークなどのタスク機能が発達した事で働く環境にも縛られずに動けるようになり、地方在住の方でも簡単に情報のインプット、アウトプットができるようになりました。

 

スキル格差社会をどう生きていくか

個の時代はすでに訪れています。

 

「独立」のハードルが下がってはいますが、楽して稼げるわけではありません。最初は泥臭くても下積みが必要です。

 

会社のサラリーマンのブログより、サッカーが大好きでサッカー観戦ばかりしながらフリーランスをしている人のブログの方が見たいと思いませんか?

 

「個人の魅力」が富を得やすい環境になっていきます。これからも企業に依存するのか、自分の足で立ち上がるのか。決めるのはあなた次第です。

 

自分のやりたいことを追求し、成長を楽しみながら、新たな人生の展開を生み出していきましょう!

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